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味の素、インドネシアに液体調味料専用工場

2013年3月29日 (金)

フード味の素は29日、子会社のインドネシア味の素社が9億円(947億5000万ルピア)を投じ、ジャワ島西部のカラワン工業団地の食品工場(カラワン工場)内に液体調味料「サオリ」専用工場を新設する、と発表した。

これにより、生産能力は現在の2倍強となり、急成長を続けているインドネシアの液体調味料市場に対応する。2月に着工し、2014年6月に完工する。

インドネシアにおける味の素の拠点配置

インドネシアにおける味の素の拠点配置

現在、サオリはインドネシア国内の委託工場とジャワ島東部のモジョケルト工場で生産しているが、今後も見込まれる需要増に備え、カラワン工場敷地内に新工場を建設するもの。

新工場の建設により、委託工場、モジョケルト工場生産分をカラワン工場に集約することが可能となり、効率よく安定的に供給できる生産体制を構築できるようになる。

カラワン工場内には、既に35億円を投じて2012年12月に稼働した風味調味料「マサコ」の工場があり、これに続く増産対応となる。販売構成比の5割を占めるインドネシア西部への供給拠点として運用するほか、中東・北アフリカなどイスラム圏への供給基地として同工場を位置付ける。

味の素によると、インドネシアの液体調味料市場は年間25-30万トン、年率10%程度で伸長しているとみられ、同社のサオリが属する「オイスターソース」「テリヤキソース」のカテゴリーに限定しても市場規模は1万トン、年率20%以上で伸長していると推定している。

■新工場の概要
所在地:ジャワ島西部カラワン工業団地内
完工時期:2014年6月
投資額:9億円(947億5000万インドネシアルピア)
生産能力:委託工場、モジョケルト工場生産量の2倍強
敷地面積:5000平方メートル
建屋面積:2000平方メートル(鉄筋コンクリート構造2階建て)