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月桂冠、ストック計画輸送と共同配送を実現

2024年7月29日 (月)

荷主近畿経済産業局では、関西の中堅・中小企業を対象に、企業活動の現場に見られる新たな変化の兆しに着目したヒアリング調査リポート「関西企業フロントラインNEXT」を公表している。このリポートによると、⽉桂冠(京都市)は、全国各地の在庫拠点(DC)へのストック計画輸送と、⽋品・在庫補充を組み合わせた物流コスト削減戦略と伏⾒の複数の酒造会社を取りまとめ、共同配送を実現した。

同社ではおよそ10年前より、運送事業者への規制強化によるトラックドライバー不⾜、燃料費⾼騰などが顕在化したことから、流通機能を維持・強化するため、共同配送をはじめとした効率的な物流対策を検討。従前は当⽇受注翌⽇発送対応を取っていたが、受注のあった量をその都度輸送していたことから、結果として⼩ロット・多頻度の発送となり、物流事業者にとっても⾮効率かつ業務負担増が発⽣していた。また、積載効率も低く、荷役・附帯作業の負担も⼤きいことから、深夜や早朝の作業も発⽣していたという。

同社による改善策では、⾒込まれる需要量を本社物流センターから全国の在庫6拠点(DC)にストックする⼿法を採り、その輸送にはトレーラー(⼤型化)や船舶(モーダルシフト化)を計画的に活⽤し、積載効率最⼤化を実現。別途、⽇々の受注で⽋品補充や在庫補充が必要となった場合、それらを組み合わせて積載量を調整の上、本社物流センターから在庫拠点へ搬送する形とした(クロスドッキング⽅式。1台/エリアに限定)。加えて、納品先が共通することの多い、地域の同業種(酒類)に利⽤運送サービスを提供することで共同配送を実現したという。
その結果、輸送の平準化・共同配送による積載効率の向上、付帯業務・荷役作業の負担減少、地域清酒業界関係者の運送コスト減少といった効果があったとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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