拠点・施設JFEホールディングスは25日、傘下のJFEスチール(東京都千代田区)が持つ東日本製鉄所京浜地区(川崎市川崎区)の土地21ヘクタールを、日本水素エネルギー(JSE、港区)に賃貸借することで合意したと発表した。日本水素エネルギーは液化水素サプライチェーンの商用化実証に取り組んでおり、土地は液化水素受け入れ地として活用される。
日本水素エネルギーが取り組んでいる実証事業は21年に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業に採択された。2030年代の国際水素サプライチェーンの商用運転に向け、大規模な液化水素の海上輸送技術の確立を目指している。
今後、JFEスチールが用地内の既存建物を撤去し、その後、日本水素エネルギーが実証に必要な設備の建設に着工する。28年度に設備を完成させ、29年度から1年間、液化水素運搬船を入港させて実証を行った後、30年度中の日本国内への水素供給開始を目指す。
高炉跡地は、日本有数の工業地帯である京浜工業地帯の扇島地区にあり、将来の水素需要のポテンシャルが見込めることから、液化水素の受け入れ地として選ばれた。
JFEは高炉休止後の土地活用について、川崎市との間で協定を結び、日本のカーボンニュートラルを先導するなど、地域や社会の持続的な発展と国の重点課題の解決に貢献する土地利用を目指している。高炉跡地は全体で400ヘクタールあり、今回が最初の活用となる。
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