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鉄鋼物流で共同配送、脱炭素化効果の見える化実証

2024年7月30日 (火)

荷主伊藤忠丸紅鉄鋼(東京都中央区)とNTTコミュニケーションズ(千代田区)、 メタル便(千葉県浦安市)の3社は30日、伊藤忠丸紅鉄鋼が提供する脱炭素ソリューション「MIeCO2」(ミエコ)を活用し、持続可能な鉄鋼物流の構築のための実証実験を8月1日から開始すると発表した。

鉄鋼物流業界では、「専属便」と呼ばれる各企業が自社貨物しか積載しない配送方法が慣習となっており、少量の貨物でも1台のトラックが配送するため、輸送効率・CO2排出量の両面で課題を抱えている。

▲専属便と共同配送のイメージ(クリックで拡大、出所:伊藤忠丸紅鉄鋼)

こうしたなか、メタル便は2000年から共同配送を提供。専属便より効率的でCO2排出量も少ないとみられているが、定量的な評価はされていないことから、3社は今回の実証でメタル便が提供している共同配送でのCO2排出量を可視化し、鉄鋼物流での共同配送のメリットを検証する。

具体的には、共同配送と専属便によるCO2排出量の算定方法を策定し、実際の事例で算定することで、共同配送することによるCO2排出量削減効果を検証する。さらに、CO2排出量をステークホルダーに開示する仕組みを検討し、共同配送によるCO2排出量削減分をカーボンクレジット化することも検討するという。

3社は今後、同実証実験の結果をことし12月末までに取りまとめ、共同配送によるCO2削減を定量的に示す仕組みを確立し、メタル便の実業務への展開を目指す。また、鉄鋼物流の脱炭素の取り組みに賛同する企業と連携することで、共同配送を活用した持続可能なサプライチェーンの実現に貢献するとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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