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凸版印刷、セシウム吸着素材が新型フレコンに採用

2013年4月2日 (火)
凸版印刷の「FS-ZEO」を使用した、辰野のフレコンバッグ「ゼオコン」

凸版印刷の「FS-ZEO」を使用した、辰野のフレコンバッグ「ゼオコン」

サービス・商品凸版印刷はこのほど、紙にゼオライトを高密度で充てんした、放射性セシウムを吸着するゼオライト機能紙「FS-ZEO」(エフエス・ゼオ)が、辰野(大阪市)の新型フレキシブルコンテナバッグ「ゼオコン」に採用されたと発表した。辰野は今月から受注を開始する。

FS-ZEOは、放射性物質を含んだ煤塵(ばいじん)による土壌汚染を防止するため、東北地方の最終処分場で、煤塵の下敷きとして採用されているほか、福島県川内村で実施されている土砂や水などに含まれた放射性セシウム拡散防止の実証実験にも活用されている。

ゼオコンは、このFS-ZEOを使用したクロスタイプの新型フレキシブルコンテナバッグで、内袋にFS-ZEOを採用することで、内容物の汚染水に含まれる放射性セシウムを吸着し、放流可能な水準まで低減させることに成功した。辰野が現在製品化を進めている、ゼオコンと同じの構造を持つ新型土のう「ゼオドノ」への採用も内定している。

凸版印刷では、2015年にFS-ZEO単体で20億円の売上を目指す。