M&A総合商社の双日(東京都千代田区)は5日、同社100%子会社である双日米国を通じて、米国で貨物鉄道用の貨車リペア事業を運営するWashamerica(ウォッシュアメリカ、BWS)の全株式を取得したと発表した。同買収により、事業のネットワークを米国南部に拡大する。
BWSは米国石油メジャーを主な顧客として、タンク貨車のリペアや法定車検の提供を中核事業とし、米国で路線長が最大のテキサス州で北米最大手の貨物鉄道会社ユニオンパシフィック鉄道の巨大ターミナルに隣接して工場を構え、短納期と高いサービス品質により顧客基盤を確立し、事業成長を続けている。
北米は世界最大の貨物鉄道市場で、鉄道による貨物輸送は米国全体のおよそ2割を占める。貨車全体の3割を占めるタンク貨車はLPガスなどの可燃性物質や化学品などの輸送に使用され、中長期的に輸送量の伸びが見込まれる。また、鉄道はCO2排出量が自動車と比べて非常に少ないため、脱炭素社会の実現に寄与する輸送手段として期待されている。
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