双日、貨車リース会社取得で北米の鉄道事業拡大

▲SRI保有のタンク車（出所：双日）

M&A双日は10日、子会社の双日米国会社を通じて、北米で貨車リース事業を展開するサウスウェスト・レイルインダストリーズの全株式を取得したと発表した。双日は北米での鉄道事業を注力分野の1つとして位置付けており、昨年3月にはカナダの鉄道車両メンテナンス会社のキャド・レイルウェイ・インダストリーズも子会社化している。

サウスウェスト社は1998年に創業。タンク車やホッパー車など4000両超の貨車を取り扱い、本社を置くテキサス州の周辺に加えて、米国の多くの州やカナダでも事業を展開している。主な取扱貨物は液化石油ガス、アスファルト、化学品、肥料など。

なお、米国では貨物輸送の4割以上を鉄道輸送が占めており、貨物鉄道市場と貨車リース市場は今後も中長期的な拡大が見込まれるという。