M&A三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(MFLP)は5日、伊藤忠グループ系列のアドバンス・ロジスティクス投資法人(ADL)を吸収合併すると発表した。同日、双方の投資法人役員会で決定し、合併契約を締結した。日銀の金融緩和政策が変更され、J-REIT市況が悪化する中、資産規模の拡大で収益の安定を図る。
MFLPは三井不動産をスポンサーに2016年8月、東京証券取引所(東証)不動産投資信託(J-REIT)市場に上場。現在、30件(取得価格総額3997億円)で構成されるポートフォリオを運用し、その発行済投資口は計60万8000口となっている。一方、ADLは大手総合商社の伊藤忠商事と系列企業をスポンサーに2018年9月、東証に上場。伊藤忠グループが持つ物流不動産の保有、運用を行っている。現在16物件(取得価格総額1392億円)で構成されるポートフォリオを運用し、発行済投資口は計67万4400口となっている。
合併後は、三井不動産と伊藤忠グループのダブルスポンサー体制となり、スポンサーサポートが強化される。また、MFLPの資産規模は新たに取得する物件を含めて49物件、5765億円となり、時価総額の拡大によって投資口の流動性の向上が見込めるほか、ポートフォリオ分散が進展し収益安定性も向上するとしている。
今後、両法人は合併に向けた手続きを進め、11月1日付での合併を予定している。
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