調査・データAPモラー・マースク(マースク、デンマーク)は9日、北米市場に関する最新の動向を発表した。発表によると、2024年7月における北米市場の貨物取扱量は、引き続き堅調な動きを見せた。特に、アメリカとカナダ間の貿易は、前年同期比で増加していることが強調された。経済活動の回復や消費者需要の増加が要因としている。
一方で、アメリカ西海岸の港湾混雑は依然として解消されていない状況が続いており、サプライチェーン(SC)の遅延リスクが高まっている。これに対し、マースクは各種対応策を講じており、運航スケジュールの最適化や代替港の活用を進めている。
貨物取扱量の内訳を見ると、特に家電製品や自動車部品などの消費財が顕著な増加を示している。これに伴い、倉庫業務や輸送手配の需要も高まり、物流業界全体の稼働率も上昇している。また、アメリカ国内では、トラック運送業務の需要が引き続き高水準を維持しており、運賃も上昇傾向にある。
さらに、2024年後半に向けては、ホリデーシーズンに向けた在庫積み増しの影響で、貨物量がさらに増加する可能性が高いと予測されている。これにより、港湾や倉庫の稼働率も一層高まることが予想される。
また、米・ドルの為替レートの変動や燃料価格の上昇も物流コストに影響を与えており、これらの要因が市場全体に与える影響についても注視する必要があると指摘されている。
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