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三井化学、紙おむつ需要の増大に対応

2010年11月10日 (水)

拠点・施設三井化学は10日、紙おむつ市場の需要増大に対応するため、スパンボンド不織布製造設備を増設すると発表した。100%子会社のサンレックス工業にある設備を増設し、現行の年6万4000トンから7万9000トンへ、1万5000トン引き上げる。総投資額は約50億円で、2012年4月から営業運転に入る。

 

同社の衛生材料用スパンボンド不織布事業は、紙おむつメーカーのアジア展開に対応し、これまで日本、東・東南アジアでの供給体制を整備し、事業の拡大を図ってきた。今後も、衛生材料用スパンボンド不織布は、東・東南アジアの紙おむつ市場での需要拡大が見込まれており、日本でも品質の進化に伴い、衛生材料用スパンボンド不織布に要求される性能が高度化し、需要も増大していく見込み。

 

同社グループでは現在、100%子会社のサンレックス工業(三重県四日市市)に国内最大のスパンボンド不織布製造設備を、タイ現地法人のミツイハイジーンマテリアルズ社にもスパンボンド不織布製造設備を保有し、両拠点ともにフル稼動の状況が続いていた。同社では「旺盛な紙おむつ需要に対応しながら、設備増強も視野に入れる」としている。