ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三井化学、国内2拠点で高機能不織布増設

2018年10月16日 (火)

拠点・施設三井化学は16日、紙おむつ市場の需要拡大に対応するため、名古屋工場(名古屋市南区)と傘下のサンレックス工業( 三重県四日市市)で進めていた高機能不織布の設備増設が完了し、10月から営業運転を開始したと発表した。

▲名古屋工場新設備建屋

名古屋工場で増設した高機能不織布は、柔軟性の高い不織布で、サンレックス工業で増設した高機能不織布は、柔軟性と伸縮機能に優れた不織布となっており、いずれも従来のスパンボンド製造技術に同社独自の技術を加えた改良プロセスを採用したもの。増設後の同社不織布の生産能力は、海外を合わせて年産10万3000トンとなる。

同社は長期経営計画でヘルスケア事業をモビリティ、フード&パッケージングとともにターゲット事業領域の一つとして位置づけている。その中で、ヘルスケア事業のひとつである不織布事業については、紙おむつメーカーのアジア展開に対応して、日本・アジアへ高機能不織布を供給し、さらなる事業拡大を図ることを目指している。

アジアの紙おむつ市場では、紙おむつ普及率の向上、中国の一人っ子政策の緩和などにより、堅調に需要が拡大している。また昨今、特に高品質なプレミアム紙おむつ市場が急拡大しており、紙おむつメーカーは増産体制を強化している。

▲サンレックス工業新設備建屋