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ワールド・ロジ、スポンサーにナカノ商会など2社

2013年4月16日 (火)

ロジスティクス事業再生ADR手続き中のワールド・ロジは15日、経営再建に向けたスポンサーとしてアセット・グロース・インターナショナル(AGI)を中心とするファンドと倉庫・運輸業を展開するナカノ商会(東京都江戸川区)の2社を選定した、と発表した。

これにより、ワールド・ロジは6月21日に開催する臨時株主総会でスポンサー候補2社に対する新株発行の特別決議を経て、同月25日までに株式総引受契約を締結することで、事業再生に向けた当面の枠組みが固まる見通しとなった。

今回の2社を割当先とする新株発行で、ワールド・ロジは総額6億円を調達し、手取り概算額5億6400万円のうち2億5000万円を借入金の返済、1億5300万円を運転資金、1億6000万円を滞留中の未払税金と預り金などの支払いにそれぞれ充当する。

新株発行に伴い、大幅に株式が希薄化することとなるが、経営再建(事業再生ADR手続き)とのバランスを考慮し、株主の理解を得られると判断した。また同社では、スポンサー候補を選定できたことにより、金融機関の債権放棄に対する同意を得やすくなったとの感触を得ている見込み。

新株発行後の議決権割合は、AGIを中心とするファンド「プリン企業再生投資事業有限責任組合」が48.4%で筆頭株主となり、ナカノ商会は9.68%で3位株主となる。プリン事業再生投資有限責任組合は主に財務面で助言と支援を行い、ナカノ商会が事業面で連携・支援する。