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福島県川内村、ヤマト財団助成の栽培工場完成

2013年4月18日 (木)

話題ヤマト福祉財団は18日、「東日本大震災生活・産業基盤復興再生募金」で助成している福島県川内村で、川内高原農産物栽培工場が完成し、26日にオープニングセレモニーを行うと発表した。

同工場は完全人口光型(完全閉鎖型)で、リーフレタス類やハーブ類を栽培する。敷地面積5009平方メートルに8段×15ラインの栽培室を4室設け、合計栽培面積は4324平方メートルとなる。

東日本大震災による原発事故で、第一原子力発電所から30キロ圏内にある川内村は全村避難を余儀なくされ、村民は全国に散らばり避難する日々が続いていたが、昨年1月に村長の呼びかけで帰村が始まり、全村民約3000人のうち1200人が帰村を果たしている。

しかし、地域の農業は放射能汚染による風評被害で深刻な状態にあり、住民の働く場所の確保が難しいため、村の主産業である農業の再生に向け、自慢の安全な地下水を利用した「水耕栽培」を導入し、最新の技術と設備を備えた水耕栽培施設を建設していたもの。

ヤマト福祉財団では、川内村の農業再生と地域雇用の推進による村の復 興を支援するため、11年12月、川内高原農産物栽培工場の用地取得と建設費用などに3億円の助成を決めていた。