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国交省、道路のDX「xROAD」を推進

2024年9月5日 (木)

拠点・施設国土交通省は8月27日に公表した来年度予算概算要求のなかで、国民に高度な道路利用サービスを提供するとともに、道路の維持・管理を高度化するために、道路システムのDXを進める方針を明らかにした。

今後、自動運転やAI、ITの活用が進むなか、道路には自動運転をサポートする機能や、効率化や省人化への貢献が求められる。このため、同省は「xROAD(クロスロード)」と名付けた道路システムのDXを進めている。2025年以降は、高速道路に自動運転車優先レーンを設けるほか、高度道路交通システム(ITS)を活用したプロジェクトの実証実験、AIやICTを活用した道路管理体制の強化などに取り組む。

自動運転車両については、高速道路での自動運転トラックの運行に向けた取り組みが進められており、25年以降に東北自動車道・佐野パーキングエリア(PA)-大谷PA間で自動運転車優先レーンを設ける予定となっている。

一般道では、地域限定型の無人自動運転移動サービスの導入を進めており、同省は「25年度には、全都道府県での通年運行の計画策定または実施を目指す」との目標を掲げている。今後、道路と自動運転車が協調して安全に走行する「路車協調システム」に必要な技術基準や走行環境の整備に関するガイドラインなどの策定に向け、実証実験などを進めていく。

ITSの活用では、走行する車両へのリアルタイムな情報提供や注意喚起など、現在の技術で可能なシステムの実現を目指して、民間企業と実証実験を行う。

また、道路の維持・管理の高度化では、24年度に省内運用を開始した「道路データプラットフォーム」を活用し、道路に関する基礎的なデータを集約し、道路管理などに活用する。道路情報の電子化も進め、道路の占用物件の位置情報をデジタル化するとともに、自治体を含めて道路占用許可手続きのオンラインでの一元化を順次実施し、道路の適正な管理や事故防止、手続きの効率化につなげていく。特殊車両の通行手続についても、道路情報の電子化を加速することで、即時に通行できる特殊車両通行確認制度の利用拡大を図る。

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LOGISTICS TODAY編集部
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