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GLP、埼玉・三郷の新施設で3PL企業5社と竣工前契約

2013年5月7日 (火)
GLP三郷3の完成予想図

GLP三郷3の完成予想図

ロジスティクスグローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は7日、今月末に竣工するマルチテナント型の大規模物流施設「GLP三郷3」で3PL企業5社と賃貸借契約を締結したと発表した。賃貸面積は、5社合わせて4万8000平方メートルで、賃貸可能面積の65%に相当する。

新施設は埼玉県に位置するマルチテナント型の物件で、123億円を投資して開発している。賃貸借契約を締結した3PL企業5社のうち4社は、同施設の高い環境性能やBCP(事業継続性)対策を評価し、GLPと初めて賃貸借契約を結んだ。

GLPによると、新たに賃貸借契約を締結した3PL企業が対応するエンドユーザー企業(荷主企業)は、国内大手空調機器メーカー(1万5000平方メートル)、世界最大の映像関連機器の開発・製造会社(1万400平方メートル)、国内大手折込広告会社(7600平方メートル)、国内有数の食品飲料メーカー(7400平方メートル)、グローバルなアウトドアウェアやスポーツウェアの大手製造・販売会社(7400平方メートル)。

新施設は、埼玉県三郷市周辺で3棟目の物件となるが、既存の半径10キロメートル圏内の4物件は稼働率が100%になっているという。

■国内物流の戦略拠点に適した立地
東京外環自動車道、首都高速6号三郷線、常磐自動車道「三郷」IC出口に隣接しており、つくばエクスプレス「三郷中央」駅から1.7キロメートル、JR武蔵野線「三郷」駅からも3キロメートルの位置に立地。東京都心まで20キロメートルと至近で、北関東エリアから関東圏、東京都心部の広範囲をカバーできる環境を備えるなど、国内物流の戦略的拠点として適している。

■計画延床面積は9.4万平方メートル
施設は3万8901平方メートルの敷地に地上5階建て、計画延床面積9万4718平方メートルのマルチテナント型施設で、各階に大型車両が直接乗り入れ可能なランプウェイ2基(上り・下り)を備え、計140台のトラックバース、188台の乗用車駐車場を設置。ワンフロア面積は1万5000平方メートルで、最大3分割、4000平方メートルから利用可能なレイアウトとしている。

■災害時でも事業継続性を確保
巨大地震などの大災害発生時でも物流施設としての機能を極力維持することで、顧客の事業継続性を確保し、社会インフラとして物流機能が災害時の復旧・復興でも重要な役割を担える取り組みを計画している。具体的には、(1)大地震でも機能を発揮するパイルキャップ免震工法(特許取得済)による免震構造の採用(2)豪雨、洪水などの水害から変電設備を守るための冠水対策(3)断水・停電時でもトイレの利用が可能となる地下水供給設備(4)停電時でも防災センター、事務所エリアの照明、コンセントの利用が可能となるとともに、全館セキュリティー機能を確保するバックアップ電源設備の採用――など、幅広く配慮した。

■LEEDゴールドを取得
全館LED照明の採用を検討しており、実現すれば消費電力量を15%削減し、顧客のランニングコストを削減することが可能となる。また、国内の物流施設では初となる「LEEDゴールド」の予備認証を取得済みで、太陽光発電システムも導入。さらに、自転車など、自動車以外の代替交通手段を促進するため、シャワー室を設置し、ヒートアイランド現象の対策として、屋根面への高反射材、駐車場緑化ブロックを採用する。

■GLP三郷3の概要
所在地:埼玉県三郷市三郷インター南部地区4街区1画地2
敷地面積:3万8901平方メートル
延床面積:9万4718平方メートル
賃貸可能面積:7万4414平方メートル
着工:2012年4月
竣工:2013年5月末