
▲シーゼロ(出所:フルティグルテンとバード)
荷主ノルウェーのクルーズ船の運航などを手掛ける、フルティグルテン(ノルウェー)とバード(同)は15日、新型沿岸巡航船「シーゼロ」の2番船のデザイン設計を発表した。この船は、環境に配慮した最新の技術を活用し、温室効果ガス(GHG)の排出をゼロに抑える計画で、従来の船舶と比較してエネルギー消費量を最大で50%削減できる見込みだ。
同船は上・下に柔軟に動かせるオーシャンウィング製風力推進翼を持ち、運航中にエネルギー消費を10%削減できると予想されている。さらに、太陽光パネルの使用で2-3%の追加削減が見込まれており、これらの技術は環境負荷を大幅に軽減する。推進システムとしては、二重反転プロペラが採用され、バッテリー容量は60メガワット時に設定されている。また、港湾業務においては、船尾の格納式スラスターが効率的な操縦と高い安全性を提供する。
加えて、船体の空気潤滑技術は5-10%のエネルギー節約をもたらし、乗客用の「スマートキャビン」は、ゲスト自身がエネルギー使用を管理できるよう設計されている。同船は全長135メートルで、270のキャビンに500人のゲストと99人の乗組員を収容可能だ。
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