EVアフターマーケット市場は今後年平均20%成長

調査・データ調査会社のReport Ocean（レポートオーシャン）は11日、世界の電気自動車（EV）のアフターマーケット産業は、今後2032年まで年平均20.7％の成長を続け、市場規模は現在の5.4倍になるとの予測を公表した。

同社によると、消耗品やアクセサリー、周辺機器の販売、保守。点検サービスなどを扱うEVのアフターマーケット産業の市場規模は23年に797億ドルに達しており、2032年までに5.4倍の4337億ドルに拡大すると予想される。

EVのタイプ別にみると、乗用車セグメントは普及率の上昇や消費者の環境意識、政府による支援政策に牽引され、収益面でリードしている。

製品別では、交換部品分野のバッテリーが市場の多くを占めている。今後も、より高いエネルギー密度のバッテリーと高度な充電アクセサリーの需要が成長を牽引するとみられる。

推進力タイプでは、ハイブリッド車（HEV）が今後数年間は市場をリードすると予測される。

地域別に見ると、現在は欧州がEV充電インフラへの大規模投資に支えられ、市場をリードしている。EV所有者が増えることで、多様なニーズに合わせた包括的な製品とサービスが同地域市場の成長を促している。

しかし、同社は「今後、アジア太平洋地域が市場を支配する」と予測。この急速な都市化や環境問題、EVインフラの積極的な拡張が、アフターマーケット製品・サービスの需要を促すとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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