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日本のEC市場は年平均10%成長の見込み

2024年7月2日 (火)

調査・データ米調査会社のReport Ocean(レポートオーシャン)は1日、2024年から32年までの日本のEC(電子商取引)市場について、年平均10.6%の成長が見込めるとの予測を発表した。

予測によると、日本のEC市場での収益は23年に2028億ドルに達し、10年後の32年には5022億ドルまで増大することが見込まれる。

同社は日本のEC市場の現状や今後についても分析。それによると、日本では近年、スマートフォンの普及が進み、モバイルコマースの利用が急速に拡大。消費者はいつでもどこでも商品を購入でき、オンラインショッピングが日常的な行為となっている。さらにソーシャルメディアやプラットフォームに組み込まれたEC機能によって、企業は消費者と直接的につながり、パーソナライズされたマーケティングを展開できるようにもなり、市場の成長が促している。

また、AI技術とデータ解析の進化によって、個々の消費者に合わせたカスタマイズされたショッピング体験の提供も可能になり、顧客満足度やリピート購入率の向上にもつながっている。AR(拡張現実)やVR(仮想現実)技術を活用したショッピングアプリも消費者の購買意欲を刺激している。

物流と配送の効率化もEC市場の成長要因となっており、今後、ドローン配送や自動運転車を利用した配送サービスの実現が期待される。こうしたサービスが実現すると、より迅速でコスト効率の高い配送が可能になるだけでなく、地方部へのアクセスも向上し、市場の拡大に貢献する。

こうしたことから同社は「日本のEC市場は、技術革新と消費者の期待の進化に応じて、今後も成長が見込まれる。AIと機械学習のさらなる発展で、より精密な顧客データの分析と活用が可能になり、企業はさらに効果的なマーケティング戦略を展開できるようになる」と指摘。「市場の将来性は明るく、多方面にわたる可能性に満ちている」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部