調査・データSpectee(スペクティ、東京都千代田区)は13日、都内で記者会見を開き、同社が提供するサプライチェーン・リスク管理サービス「Spectee SCR(サプライチェーン・レジリエンス)」に新機能を追加する、と発表した。従来、同システムでは海外のリスク情報を国単位でしか把握できなかったが、今後は各国の所在地レベル(緯度・経度)で発生している事象までをカバーできるようにすることで、管理の精度を高める。
同社では、SNSや気象データ、河川・道路のカメラ映像、交通関連データなどを通じて収集した情報をAI(人工知能)で解析し、世界中ですでに起きていたり、将来起こる可能性のある危機(災害、事故など)情報をリアルタイムで可視化できるシステム「Spectee Pro」を開発。官公庁や地方自治体、電力・ガス会社、鉄道会社、報道機関などに提供している。「Spectee SCR」は、この「Spectee Pro」をベースにサプライチェーン管理用に改良したもので、昨年11月にリリースした。
「Spectee SCR」は▼全世界のインシデント発生を即時に覚知する機能▼サプライヤーのつながりを把握できるマップ&ツリー機能▼サプライヤーの被害や生産への影響を自動収集する機能などで構成。今回のバージョンアップでは、グローバル対応機能を拡充するとともに、リスク発生が想定される取引先(サプライヤーなど)に安否状況や事後対処策などを問うアンケートを自動で送付できる機能も加える。
現在、「Spectee SCR」は自動車、半導体、化学品メーカーなど国内の製造業を中心に導入が進んでいる。
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