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「ロジスティクスがわかる」でつかむ物流の全体像

2024年11月26日 (火)

▲日経文庫「ロジスティクスがわかる」・小野塚征志著/日本経済新聞出版

ロジスティクス日経文庫「ロジスティクスがわかる」・小野塚征志著/日本経済新聞出版

著者は富士総合研究所、みずほ情報総研を経て、現在、コンサルティング会社で多角的な視点で物流分野を分析する第一人者。本の冒頭、「物流の全体像を把握できている人は限られています。運送会社は海運会社や倉庫会社のことをどの程度知っているでしょうか」と問題提起する。大手の物流会社が食品、機械、危険物など異なる属性の物流会社を買収する昨今、事業者間のボーダレスな変化を先見し、ビジネスチャンスとして生かせるのは「物流の全体を把握している人だけ」と断言する。

本では全体像を見るために必要な物流の事業環境、機能構成から物流を支える事業者の概要、物流戦略のあり方まで詳細に解説した。起業家や投資家、さらには学生まで、本を読むことで「多様な学びがあるはずです」と著者は語る。

序章「物流の重要性」ではなぜ今、物流を注目されているのかなど、基礎知識と概略を解説。第1章「物流の機能」では輸配送、保管、荷役、流通加工、包装、情報の重要性や必要性に言及する。第3章「物流会社」は文字通り、実運送事業者、物流施設運営者、その他(マッチング事業者など)の役割、概要に触れる。

第4章「荷主企業・業界」は業界の現状や課題、第5章「物流機械・システムメーカー」ではメーカーだけではない、物流を支える事業者にスポットを当てる。第6章「物流の最適化」では経済的合理性に基づく適切な品質水準への理解を促す。第7章「物流の未来」はフィジカルインターネット、サプライウェブ、自律輸送など、物流の未来像を詳細に綴った。

「人手のさらなる深刻化を見据えるに、物流の脱労働集約なくして日本経済の再生は成し得ません。本書の読者が物流での新たな事業機会を見つけるだけではなく、業界全体の進化を牽引し、世界に先駆けて装置産業化が実現されることを願っています」

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LOGISTICS TODAY編集部
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