行政・団体国土交通省航空局は29日、国内で定期便を運航している航空会社10社の航空輸送サービスの状況について、今年7月から9月分の情報を公表した。同局は客席数が100席を超えるか、最大離陸重量が5万キロを超える航空機を使用している航空会社を対象に、遅延率や欠航率を3か月ごとに公表している。
同局のまとめによると、貨物専用路線を除いて予定時間を15分以上遅れた遅延便の割合(遅延率)は、10社で19.26%と昨年同期の17.68%に比べ1.58ポイント悪化した。
遅延率が最も高かったのは全日空(ANA)の27.88%で、昨年同期の19.91%に比べ7.97ポイント悪化。続いてジェットスタージャパン(JJP)の19.92%で昨年の16.85%に比べ3.07ポイント悪化した。
遅延率が最も低かったのは、スカイマーク(SKY)の8.07%で昨年同期の10.66%に比べ2.59ポイント改善した。ついでスターフライヤー(SFJ)の8.80%で、2.93ポイント改善した。
また、欠航の割合(欠航率)は10社全体で2.40%となり、昨年同期に比べ0.48ポイント減少した。各社とも3%を下回った。
欠航率が最も高かったのはソラシドエア(SNJ)の2.94%で、昨年同期で6.1ポイント減少。次いで日本航空(JAL)の2.86%で昨年より0.2ポイント減少した。
最も低かったのは日本トランスオーシャン(JTA)の1.00%で、昨年同期の7.49%に比べ大きく減少した。次いでSKYの1.16%で昨年に比べ1.61ポイント減少した。
7-9月の輸送実績は、輸送人員2804万6869人で、昨年同期比で4.45%の増。旅客収入は4362億9700万円で、同3.79%増加した。
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