財務・人事野菜を粉末化する技術で、廃棄予定の野菜などの活用に取り組む東京農工大学発のスタートアップの、グリーンエース(山形県酒田市)は3日、第三者割当増資によってシリーズAの資金調達を実施したと発表した。
引き受け先は三菱UFJキャピタル、Future Food Fund、BPキャピタルがそれぞれ運営するファンドと三菱食品。資金調達額は公表されていない。また、未利用野菜の粉末の活用に向けた技術実証などが農林水産省の中小企業イノベーション創出推進基金事業に採択された。
グリーンエースは、食品の色や香り、栄養成分を保持したまま粉末化する技術を開発し、規格外や価格調整のために出荷できない野菜、食品加工場で廃棄される根菜類の皮やキャベツの芯、ブロッコリーの茎などを高品質な野菜粉末に加工。それらを原料にしたパンや菓子、ドレッシングなどを製造販売している。
こうした、廃棄される物に新たな付加価値を持たせて再利用することをアップサイクルと言い、新しいリサイクルの形として注目されている。同社では、野菜粉末を使った食品を「アップサイクル食品」として販売しており、Future Food Fundに出資している食品宅配のオイシックス・ラ・大地(東京都品川区)でも、同社のパンやクッキーを扱っている。
また、三菱食品は「生産者や食品工場、小売業、外食業などが抱えるフードロス削減という経営課題の解決に貢献できると考え、資本参加を決定した」としている。
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