認証・表彰経済産業省の物流パートナーシップ優良事業者表彰の発表が6日行われ、国内の農作物が不作になったときも、海外の農作物を安定的に確保できる態勢を整えるなどしたシジシージャパン(CGCジャパン、東京都新宿区)など5社がグリーン物流パートナーシップ会議特別賞に選ばれた。
受賞したのは、全国の中堅・中小スーパーマーケットで構成する協業組織、シジシージャパンのほか、スーパーマーケットチェーンを運営するフレスタ(広島市安佐南区)、ラルズ(札幌市中央区)、原信ナルスオペレーションサービス(新潟県長岡市)とコンテナ輸送の全国通運(東京都中央区)の5社。
5社は気候変動などで国内の農産物が不作になった場合、各社分を海外産地からまとめて輸入し、横浜港で荷揚げしたあと、北海道、新潟、広島にある各社の配送拠点に輸送する態勢を整備した。また、これまで農産物は埼玉県の加工施設で袋詰めなどを行った後、同県内の輸送拠点に集約してからトラックで輸送していたが、加工後は鉄道輸送を使って12フィートコンテナ単位で各社の配送拠点に直接輸送することにした。
これによって、国内の不作で農産品が不足したときも安定的な供給が可能になるほか、輸送の効率化でトラックドライバーの不足にも対応し、環境負荷の低減にもつなげる。また、リードタイムの短縮で、より鮮度の高い商品の提供が可能となった。
共同輸送と鉄道貨物の利用で、トラックでの輸送距離を年間で従来の95%に当たる1万9514キロ削減し、CO2の排出量も年間19.9トン削減。排出量の削減率は81%となった。
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