調査・データ米市場調査会社のマーケッツアンドマーケッツは10日、トラック用冷蔵ユニットの世界市場規模は2024年から30年まで年平均4.4%の成長を続け、24年の68億3000万ドルから、30年には88億3000万ドルに達するとのレポートを公表した。食品や飲料、医薬品、薬品などの需要の高まりが、トラック冷蔵ユニットの需要をけん引している。
トラック冷蔵ユニットの中でも、最も成長が見込めるのは、異なる温度設定の商品を同時に輸送できるマルチ温度ユニットで、大型車両での多目的物流でよく使われる。現在は、単一温度ユニットより市場が小さいが、今後、30年までに大幅に増加すると予想される。
地域別でみると、最大の市場は北米で、米国とカナダの国民の食習慣は、主に冷凍食品を中心に展開している。特に米国人は年間2.5リットルから3リットルのアイスクリームを消費しており、他の地域の少なくとも2倍となる。また、成人の約37%が毎日ファストフードを食べており、ファストフードの多くは、冷蔵ユニットで輸送されている。このため、多くの大手冷蔵ユニットメーカーが米国には存在している。
カナダ国民も冷凍食品を好む傾向にあり、冷凍食品を購入する人の31%が、調理のしやすさと準備がほとんど必要ないことを好む理由に挙げている。
こうした両国民の食生活が、北米のコールドチェーンに対する需要を高め、地域の冷蔵ユニット市場を成長させると、同社は指摘している。
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