調査・データインド市場調査会社のSkyQuest Technology and Consulting(スカイクエスト・テクノロジー・アンド・コンサルティング)は9日、世界の低温物流(コールドチェーン)市場は2024年に3354億6000万米ドルに達し、32年には9304億米ドル規模にまで成長するとのレポートを公表した。この間の年平均成長率は13.6%となる。
レポートによると、生鮮食品や医薬品の消費量の増加によって、製品の品質と安全性を維持するために効率的な低温物流が求められているほか、生鮮品の国際貿易の拡大、 食料品や医薬品のオンライン販売の急増で信頼性の高い低温物流の必要性が高まっている。
地域別にみると、北米は高度なインフラや厳格な食品安全規制、冷凍食品や加工食品に対する高い需要で、市場をけん引している。急速に市場が拡大しているのはアジア太平洋地域で、急速な都市化や可処分所得の増加、小売・製薬部門の拡大が需要を後押ししている。
ヨーロッパもオーガニック食品や生鮮食品の需要増加と冷蔵施設の技術的進歩によって市場の拡大が進んでいる。中南米や中東は農産物輸出と医薬品ニーズへの対応に向けて、低温物流のインフラ整備への投資が増加している。
同社は市場の今後について「温度に敏感な製品の需要増加と、効率的で信頼性の高い物流システムへの需要にけん引され、大幅な成長が見込まれる。ダイナミックに成長を続ける市場で成功を収めるには、技術革新と持続可能な取り引き慣行の導入が鍵となる」としている。
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