サービス・商品神戸税関は18日、特集記事として神戸港での昆布の輸出についての資料を公開した。
日本産の昆布は、その豊かな風味と品質の高さから、国内だけでなく海外からも高く評価されて輸出されており、神戸港は36年連続で全国第1位のシェアを誇り、2024年も1位となる見込み。
2023年の昆布の輸出は、数量で219トン(全国比43.6%)、金額で5億円(同42.7%)。過去10年間の輸出動向は2020年から 2023年まで輸出数量・金額ともに増加傾向で推移している。昆布は、日本以外の国でも生産されているものの、日本産の昆布は種類・規格・等級が確立しており、目的に合わせた使用がしやすいこと、厚みがあり、風味・食感が優れていること、うま味のある「だし」がとれることなどの点が海外から高い評価を受けているという。神戸港からの輸出が多い理由としては、昆布文化が根付いている大阪を中心に関西には昆布業者が多く所在し、特に神戸近郊に昆布を取扱う輸出業者が多いことや、輸出先への船便の数が多いことなどが挙げられる。
日本昆布協会によると、昆布は「和食」人気の高まりにより、海外需要は今後も堅調に伸びていく予想がある一方、地球温暖化による海水温の上昇や昆布漁に携わる漁業後継者の不足により、近年、昆布の国内生産量が減少傾向にある。そのため、ブルーカーボン生態系の保全・再生や後継者の育成が課題となっているという。
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