調査・データトヨタ自動車は6日(日本時間7日)、静岡県裾野市で建設を進めている実証都市「ウーブン・シティ」にダイキン工業や日清食品など5社が新たに参画し、今年秋以降に実証実験を開始すると発表した。実際に住民が居住し、実証に参加しながら生活を送ってもらうことで、先進技術や新たなサービスの開発につなげていく。
豊田章男会長が、米ラスベガスで7日に開幕する世界最大級のテクノロジー展示会「CES」に先立つマスコミ向け発表会で明らかにした。
ウーブン・シティは、同グループの東富士工場の跡地に建設される実証都市で、住民に生活してもらいながら、自動運転車両や人工知能(AI)、水素などを使った実証実験を行う。将来的には70万8000平方メートルに2000人が住む都市を形成する。
昨年10月、第1期エリアの5万平方メートルの工事が完了しており。今年秋以降にトヨタ従業員ら100人程度が住み始め、第1期エリアには360人が住む予定になっている。
実証実験にはトヨタグループだけでなく、各種企業やスタートアップ、起業家にも参加してもらう予定で、この日はダイキン、UCCジャパン、増進会ホールディングスなどの参加企業5社と各社の実証テーマも発表された。
ダイキン工業では花粉のない空間の実証実験に取り組み、UCCは未来型カフェを運営、増進会はデータを活用した先進的な教育スタイルを開発する。このほか、日清食品は新たな食文化の創造、ダイドードリンコは自動販売機を通じた新たな価値創造に取り組むとしている。
また、ENEOSや日本電信電話、リンナイも参加を表明しており、今後、検討を進めていく。
さらに今年夏にはピッチコンテストを開催し、経済的支援が必要なスタートアップや個人も実証実験に参加できるよう資金を提供する。
豊田会長は「トヨタの強みと、自動車産業ではない業界の強みを組み合わせることで、1社や1人ではつくりだせない新しい価値や新しいプロダクト、新しいサービスをつくりだせる」などと述べた。
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