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日本規格協会、持ち上げ作業に関するJIS制定

2025年1月21日 (火)

認証・表彰一般財団法人日本規格協会(東京都港区)は20日、重たい荷物を持ち運びするときの重さや作業時間の上限などを定めた日本産業規格(JIS)を制定し、規格書を発行したと発表した。

重量物を手作業で持ち上げたり、運んだりする業務は、作業現場でよく行われるが、労働災害の約6割を占める災害性腰痛の主な要因となっている。このため、国際標準化機構(ISO)は2021年「ISO 11228-1:2021人間工学-手作業による取扱い-第1部:持ち上げ、持ち下げ及び運搬」を改訂し、重量物の取扱いに関する規格を発行した。

日本では他国に比べ、重量物の取扱いに関する考え方が進んでおらず、同規格の存在がほとんど知られていなかったが、今回、同協会がJISとして制定した。

規格では、人間工学に基づき、手作業による持ち上げや持ち下げ、運搬の作業について、推奨する重量や頻度、作業時間の上限について規定している。職場で容易にできるリスクアセスメントから対策立案までのプロセスについても情報がまとめられており、各事業所の特性に応じて労働環境を整備できるようになっている。

協会では「規格によって国内の製造業・運輸業などに新たな作業管理のデザイン手法が導入され、重量物の取り扱いに関する労働環境が整備されると、パフォーマンスの向上や経営の効率化、人材確保にもつながる」とし、「人的資源に余裕がない中小企業などでも、労働環境整備プロセスのデザインや人材育成・社員教育が可能となる」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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