サービス・商品サプライチェーン(SC)マネージメントシステム開発のフォーカイト(アメリカ)は11日、SCの自動化を実現するAIデジタルワーカー「トレーシー」と「サム」の一般提供を開始すると発表した。両システムは、企業の発注から配送までの一連の業務を24時間体制で自動化し、定型業務の最大80%を処理する。
トレーシーは輸送追跡業務を担当し、配送業者への連絡や出荷状況の確認、例外事象への対応などを自動で実施する。初期導入企業では、手作業による電子メール処理時間を大幅に削減し、納期順守率の違反に伴う違約金を30%削減した実績を報告している。
サムは仕入先との連携を担当し、発注書や航空貨物運送状、請求書などの文書処理を自動化する。システム導入企業では、統合コストを75%削減し、滞留料金を10-15%削減している。両システムは継続的な学習機能を備え、業務経験を重ねるごとに処理能力が向上する。
フォーカイツのマシュー・エレンジカル最高経営責任者(CEO)は「人間がソフトウェアを管理する時代は終わりを迎えている。トレーシーとサムは世界最高水準のサプライチェーンデータで訓練された高度なデジタルワーカーだ」と述べ、今後も新たなデジタルワーカーの開発を進める方針を示した。
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