荷主今治造船(愛媛県今治市)は19日、川崎汽船向けの18万1,500重量トン型ばら積み運搬船「CAPE SUZURAN」を引き渡し、グループ全体での建造実績が3,000隻に達したと発表した。今治造船は1956年に第1船「冨士丸」を建造して以来、69年にわたり船舶建造を継続してきた。1997年には1000隻目となる「CHUBU MARU」、2012年には2000隻目の「CAPE LILY」を建造し、このたびの「CAPE SUZURAN」で3000隻という大きな節目を迎えた。
同社は船舶建造の多様化に積極的に取り組んでいる。2001年には30万重量トン級の大型タンカーVLCCの建造に初めて成功。21年にはLNG燃料自動車運搬専用船を、23年には世界最大級の2万4000個積コンテナ船を手がけるなど、技術革新を着実に進めている。
「船主と共に伸びる」という経営理念に基づき、同社は船主、用船者、取引先、地元企業などの多くの関係者と強固な協力関係を築いてきた。造船業界では環境規制の強化や脱炭素化への対応が急務となっており、技術革新を続ける同社の今後の取り組みに大きな注目が集まっている。

▲建造3,000隻目の「CAPE SUZURAN」(出所:今治造船)
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