ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

沖縄地区税関、原材料と食料品の貿易動向を発表

2025年2月20日 (木)

調査・データ沖縄地区税関は19日、「沖縄の貿易動向~輸出編 下~」の資料を発表した。

沖縄地区税関管内の貿易額は、輸出入ともに原粗油や石油製品などの鉱物性燃料、再輸出品や再輸入品などの特殊取扱品が全体の割合の大半を占める。2023年の輸出額は163億円(伸率40.2%)。主な増加品目は「一般機械 清浄機・半導体等製造装置等」(同112.8倍)、「肉類及び同調整品」(102.4倍)、「飲料 ビール」(同13.3倍)となっている。最も減少した品目は「魚介類及び同調整品」(94.7%減)だった。下編では「原材料」および「食料品」について解説した。

「原材料」の2009年の輸出額は26億6417万円、2023年の輸出額は55億728万円となり、伸率は2.1倍。2024年の輸出額は70億4993万円で伸率は2.6倍だった(対前年伸率28%)。「金属鉱及びくず」の2024年の輸出は金額ベースで過去最高だった。主な輸出先は中国だったが、2017年以降の中国の環境政策が始まると輸出額は減少し輸出実績はゼロとなった。「古紙」は金額ベースでは伸びているものの数量ベースで見ると減少傾向が続いている。近年、東南アジアの製紙工場などで段ボール生産が停滞し買い付けが減っているとの報道もあり、これらが減少の要因のひとつと考えられる。「粗鉱物」に分類される「塩」の2024年の輸出額は5883万円で過去最高となった(対前年比69.6%増)。主な輸出先は香港および台湾で、いずれも食用のものが大半を占める。「中古衣類」の2024年の輸出額は7051万円で過去最高となった(対前年比11.1%増)。

「食料品及び動物」の2009年の輸出額は28億3890万円、2023年の輸出額は18億2825万円となり、伸率は35.6%減。さらに2024年の輸出額は16億85万円で伸率は43.6%減となった(対前年比12.4%減)。「肉類及び同調製品」の2023年の輸出額は8億1935万円となり、対2009年比で102.4倍。中でも「牛肉及び鶏肉調製品」の増加は顕著で、2022年には牛肉が数量204トン、金額12億5362万円、鶏肉調製品は数量25トン、金額5841万円となり、いずれも数量、金額ともに過去最高だった。「魚介類及び同調製品」の2024年の輸出額は1億181万円、対2009年比95.7%減(対前年比19.1%減)。「果実及び野菜」の2024年の輸出額は2億3241万円、対2009年比5.8倍だった(対前年比53.3%増)。主な輸出先は、ぶどう、メロン、その他のかんきつ類ジュースおよびトマトは香港やシンガポール、海藻類は香港、梅(調製したもの)は台湾となっっている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com