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トラエボ、共同輸送パートナー探索サービスを開始

2025年8月6日 (水)

サービス・商品traevo(トラエボ、東京都港区)は6日、荷主・運輸事業者向けの共同輸送相手探索サービス「traevo noWa」(トラエボノワ)の提供を、1日から開始したと発表した。

同社は、運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)と共同で、運輸事業者の課題解決と持続可能な物流の実現に向けたワーキンググループ(WG)活動に取り組んできた。その活動の一環である「共同輸送データベースの普及によるフィジカルインターネットの実現に向けて」が、2025年度ロジスティクス大賞を受賞している。今回のサービスは、このWGの取り組みから生まれたものとなる。

物流の2024年問題による需給ひっ迫が懸念されるなか、トラック輸送での積載効率の向上は喫緊の課題とされる。一方、共同輸送には協業相手の探索に多大な労力がかかるという課題もある。これに対応するため、WGではtraevo Platformの機能を活用し、中長期の共同輸送相手を検索できるユニバーサルなシステムを構築。実証実験と北海道での実証事業を経て、8月1日にtraevo noWaとしてサービスを開始した。

▲traevo noWaの画面(クリックで拡大、出所:traevo)

traevo noWaは共同輸送に取り組む輸送会社、荷主企業向けのサービスで、匿名性を担保した上で自社の希望条件での混載・往復共同輸送相手を自由に検索できる。すでにTDBC会員、北海道の物流事業者、荷主など53社が利用中だという。実証期間では積載効率、燃費、CO2排出量すべてで30%から40%の改善を実現している。

利用手順はExcel(エクセル)アップロードによる自社輸送データの登録、自社データを元にした希望条件入力による共同輸送相手の探索、共同輸送相手との検討可否のコミュニケーション、双方合意後の直接詳細条件確認・協議となる。輸送データには発着地市区町村、車種、車格、輸送台数などを含む。

traevo noWaは荷主企業、運送事業者など輸送データを持つ企業であれば参加可能。現在traevoユーザーでない人もエクセルデータを準備すれば共同輸送相手を検索する機能を利用できる。12月末まではトライアルとして全ユーザー無償で利用可能で、26年1月からはTDBC会員とtraevoユーザー企業は継続して無償、その他ユーザーは年間3万円の利用料で同様機能の利用が可能となる。同社はトライアル参加者200社の利用を目標に、共同輸送の推進による積載効率と燃費向上、カーボンニュートラルの実現を目指す。

共同輸送DB「traevo noWa」8月1日サービス開始

JILSロジスティクス大賞はTDBCとtraevo

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