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物流連、海外物流戦略や標準化で議論

2025年3月5日 (水)

ロジスティクス日本物流団体連合会(物流連)は2月20日、2024年度第4回「海外物流戦略ワーキングチーム会合」を千代田区の全日通霞が関ビルで開催した。この会合は、物流事業の海外展開に関する課題を官民連携で検討する目的で実施された。

第一部では、日本規格協会のシステム系・国際規格開発ユニットから水野由紀子氏を講師に招き、「物流事業者/顧客における日本主導の国際規格策定」に関する講演が行われた。ワーキングチームのメンバー以外の参加者も含め、Web参加を合わせて62人が聴講した。

講演では、物流分野の国際標準化の動向や、ISOでの標準化活動に関する基本的なプロセスが説明された。まず、ISOの標準化の歴史、品質や環境、さらには社会システムやサービス分野へと拡大してきた経緯が解説された。次に、日本が主導するコールドチェーン物流規格「ISO/TC315」の具体的な取り組みが紹介され、18か国のPメンバー(主要メンバー)と13か国のOメンバー(オブザーバーメンバー)が参加する国際体制や、複数のワーキンググループ(WG)が実務を担う仕組みについて説明があった。

さらに、中国が提案し24年に設立された「イノベーティブ物流」の国際規格「ISO/TC344」を例に、標準化が各国の利害関係とも密接に結びついていることが指摘された。また、ISO規格の開発プロセスについても説明があり、開発期限が最大36か月で進行する6段階のプロセスや、提案段階(NP)で積極的に関与することの重要性が強調された。水野氏は、参加者が実務の観点から国際規格策定に積極的に関与することを促し、講演を締めくくった。

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LOGISTICS TODAY編集部
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