
(出所:BlackBerry QNX)
サービス・商品BlackBerry QNX(カナダ)は4日、自社開発の機能安全認証済みOS「QNX OS for Safety」をFERNRIDEの自律型ターミナルトラクターに採用したと発表した。物流施設での無人運転実現に向け、高い安全性と信頼性を確保する。
FERNRIDEは港湾施設向け自動運転システムのパイオニアだ。人手不足や24時間365日稼働の需要増加に対応するため、自律型ターミナルトラクターを開発。同システムは欧州機械指令とEU適合宣言に準拠し、物流現場の無人化を目指す。
採用されたQNX OSは「ISO 26262 ASIL D」認証を取得し、自動車業界で高い実績を持つ。QNXテクノロジーは、トヨタやBMW、ボッシュなど世界の主要メーカーで採用され、現在2億5500万台以上の車両に搭載。FERNRIDEはこのOSを基盤に、安全性とイノベーションの両立を図る。
物流業界では深刻な人手不足を背景に、自動運転技術への期待が高まっている。世界の自律型ラストマイル配送市場は2023年に19億ドル規模だが、30年には62億ドルまで成長すると予測。FERNRIDEは「セーフティドライバー不要」の完全無人運転を目標に掲げ、QNX OSの採用で開発期間の短縮と安全性の向上を両立させる方針だ。
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