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日鉄興和不動産主催・物流ロボ展、多様な自動化提案

2025年3月13日 (木)

イベント日鉄興和不動産は13日、品川インターシティホール(東京都港区)にて「物流倉庫ロボティクス・オペレーション展2025」を開催した。会期は14日まで。物流ロボティクス企業、倉庫システムベンダー企業、など計36社が出展し、物流倉庫の自動化・省人化に関する最新システムやロボット技術を展示する。会場では出展企業によるパネルディスカッションや企業セミナーも開催され、いわゆる「2024年問題」をはじめとする物流業界の課題解決に向けたビジネスチャンスを探る場となる。

▲「物流倉庫ロボティクス・オペレーション展2025」の様子

同展は日鉄興和不動産の主催、EXOTEC NIHONと東芝テックの共催で行われる。昨年に続き2回目の開催となり、ことしは1000人の来場を見込む。

展示されているのは、大規模な自動倉庫から軽便な自動搬送ロボットや、自動搬送機の充電ソリューションなどさまざま。これについて日鉄興和不動産のロジフロント事業推進部営業グループ・チーフマネージャーを務める目黒麻人氏は「入居するテナントが扱う荷物は多種多様。こちらで事前にテーマなどを絞り込まず、幅広いラインナップを揃え、その中から選んでもらうことを心がけている」と語った。

労働人口減少時代に入り、今後、物流拠点にロボットやWMS(倉庫管理システム)、自動倉庫などの省人化ソリューションの重要性が高まる。こうした自動化・省人化運用を前提とするとき、物流不動産デベロッパーは単に「床」を貸すだけではなく、なんらかの機能やサービスを提供しなくては競争力を失ってしまう。多様なソリューションをラインナップし、システムなどのソフトとロボットなどのハードを、ニーズに合わせた柔軟な組み合わせで提供できるかどうかがデベロッパーの腕の見せ所となってきている。今回のようなイベント形式のほか、常設施設やバーチャル、オンラインなど、今後ますます多様な形でのソリューション提案が増えていくことが予想される。

ガウシーMaxなど、展示会初日の様子をレポート

会場では、IHI、エクゾテック、ギークプラスなどの自動倉庫システムやロジザード、シーネットなどの管理システムなど、大規模な物流拠点で導入が進むソリューションのほか、ニッチともいえるソリューションも目を引く。

(左から)ガウシー・ロボウェア事業部の小西慶汰氏、佐藤雄人氏

そうしたソリューションの一つがガウシー・ロボウェア事業部(東京都港区)の自立型ナビゲーションロボット「Max」。耐荷重1500キロを誇り、同社小西慶汰氏によると「フォークリフトの1/2の価格で、重量物の搬送ができ、コストパフォーマンスが高い。フォークリフトと連携した運用で、イニシャルコストを圧縮しながら作業効率を高めることができる」という。重量物を扱える機種は京東などアジア圏の物流会社では導入が進んでいるが、「国内では少しずつ認知が高まり、国内でもヘルスケア、食品、アパレルなどの物流センターでの導入が始まった」(同・佐藤雄人氏)段階であると話してくれた。

▲ロジカルイノベーションズの電動台車

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