行政・団体フィジカルインターネットセンター(JPIC)は14日、第4回となる「CLO協議会」を開催した。
CLO(物流統括管理者)選任に向けた取り組みの活性化を促すCLO協議会では、これまで物流革新の具体事例公開やパネルディスカッションなどさまざまな形式で、CLOが先導する物流構築への議論を深めてきた。

▲経済産業省物流企画室課長補佐の大西智代氏
協議会の冒頭、経済産業省物流企画室課長補佐の大西智代氏は、CLO活動の後押しで物流革新を進める協議会への期待とともに、現在政府として改正物流効率化法取組の判断基準の解説、事例集を準備していることや、24年度補正予算として「持続可能な物流を支える物流効率化実証事業」に23億円の予算を確保していることなどについて紹介した。

▲JPICの森隆行理事長
続いて、JPICの森隆行理事長からはCLO職能提言を通じて、CLOの定義や求められる役割や職能について改めて共有され、CLO選任義務化となる来年度へ向けた取り組みへとつなげていくことが語られた。
また、今回の協議会では、多様な物流関係者が集まり、CLOが直面する重要課題をテーマに語り合う、少人数ラウンドテーブル形式のグループディスカッションで、参加者それぞれがCLOがなすべきこと、パートナー企業がなすべきこと、国に期待することなどで意見をぶつけあった。「共同物流」「発着荷主の連携拡大」「複合輸送の拡大」の3つのテーマに分かれて、発・着荷主、運送、物流、小売、デベロッパー、サービスプロバイダーなど多様な関係者が、それぞれの立場からの課題などを討議し、最後にグループごとの検討内容が発表された。それぞれの本音で語り合う機会として、サプライチェーン全体の問題点を共有する機会となり、業界内や異業種間の連携を調整するという、CLOの役割を実践する活発な議論が行われた。
今年度のCLO協議会はこの第4回をもって終了するが、来年度も引き続き開催を予定している。今回のようなグループディスカッションや懇親会などを通じて、単なる勉強会・講演会にとどまらず、参加することによって実践的なネットワーク作り、行動へとつながるような協議を深めていく予定である。
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