
▲スピーチを行う石破首相(出所:商船三井)
ロジスティクス商船三井(東京都港区)は、17日、日本で初の開催となった「ワールド・オーシャン・サミット(世界海洋サミット)」にダイヤモンドスポンサーとして参加し、パネルディスカッションに参加したと発表した。同サミットは英国メディアのエコノミストグループが主催する持続可能な海洋経済の実現などについて話し合う国際会議で、石破茂首相もスピーチを行った。
サミットは今月12、13の両日、東京都内のホテルで開催された。12回目となる今回は、「Healthy seas, sustainable growth(健全な海洋環境が持続可能な成長を可能とする)」で、持続可能な海洋経済への移行や海洋管理、健全な海洋環境を回復するための戦略、海洋汚染に対する協働取り組みなどがテーマとなった。
石破首相はスピーチで「海洋環境の保全も含め、海の安全・平和・資源の利用に向け、日本がより責任を果たしていく」と発言した。
同社からは、渡邉チーフ・サステナビリティ・オフィサーと、二宮環境・サステナビリティ戦略部長の2人がパネルディスカッションに登壇。渡邉氏は海運産業の脱炭素化に関するパネルの中で、「ファーストムーバーとしてクリーン燃料への転換を進めているが、燃料転換の追加的なコスト負担は大きな課題。国際海運の脱炭素は1社単独ではできず、社会全体で負担を分かち合う仕組みの構築が重要だ」などと語り、海運のGHG排出削減に向けて業界をリードしていく決意を述べた。
また、海洋環境に対する民間セクターのリスクと機会に関するセッションに登壇した二宮氏は「広大な海洋環境の課題にはビジネスの力が不可欠。カーボンプライシングのような海洋の自然・環境に価格が付くようなシステムチェンジができないか、関係者と議論や協力を進めたい」と発言し、業界や国を超えて企業やNGO、研究機関などと連携していくことが重要だと訴えた。
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