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日本の太陽光発電市場、13年度の導入世界トップに

2013年10月2日 (水)

話題富士経済(東京都中央区)が2日発表した太陽電池の世界市場調査結果によると、世界の太陽電池市場は2020年に出力ベースで84.1GW(ギガワット)に達し、金額ベースで3兆6035億円へ拡大する見通しとなった。

国内太陽光発電システム市場は、13年度に産業用の急拡大がけん引し、世界トップの導入量となることが分かった。20年度には、出力ベースで8GWに成長、住宅用が拡大を続けると予測した。

太陽電池の世界市場は、出力ベースで拡大を続けているが、12年は3万5063MW(11年比6.2%増)と成長が鈍化。これまで市場をけん引してきた欧州の減退が大きな要因となった。

13年は欧州の割合がさらに縮小するものの、中国、インド、北米、日本などが好調で、4万1905MW(12年比19.5%増)が見込まれるとした。

金額ベースでは、販売単価の下落により12年は縮小。単価の下落は、主流の結晶シリコン太陽電池におけるシリコン材料を中心とする部材コストの低下が主要因で、太陽電池の販売量が想定よりも少なかったため、生産能力を高めてきた部材との需給ギャップが生じたことで引き起こされた。

太陽電池メーカーも生産能力を拡大していたため、利益を削ってでも販売量を確保する動きがある一方で、利益を確保しようとするために部材への低コスト要求を強めた側面もあったという。

結晶シリコン太陽電池の価格低下に連動して、対抗する薄膜太陽電池の価格も下がったため、12年は2兆6256億円(11年比34.8%減)に縮小した。

13年は、ポリシリコン価格の下げ止まり、太陽電池メーカーによる価格設定などを含めた戦略の見直し、欧州で中国製太陽電池の価格統制が敷かれるなど、太陽電池価格が安定化する状況が整いつつあり、改善の兆しがみられると指摘。3兆889億円(12年比17.6%増)を見込んだ。

■詳細は下記URLを参照。
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/https://www.fuji-keizai.co.jp/