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日本カーボン、炭素繊維の生産能力増強

2011年6月13日 (月)

アパレル日本カーボンは10日、炭素繊維製品の需要増に対応するため、滋賀工場(滋賀県近江八幡市)にある炭素繊維製造ラインの生産能力を増強すると発表した。

 

同社の炭素繊維製品群(炭素繊維系断熱材・機能材、C/Cコンポジット)が太陽電池用などを中心に需要増が続いていることから、滋賀工場の生産対応に加えて2009年に白河工場に断熱材専用ラインを新設し、生産能力を約2倍に引き上げていた。

 

しかし、結晶系太陽電池の市場拡大、薄膜系太陽電池用途の伸張、LED基板製造用途などが伸びたほか、アジア・欧米市場への展開も進んだことから、能力増強にもかかわらずフル操業が続いており、今後も需要増が見込まれている。このため、ボトルネックとなっている熱処理工程の設備導入を行うもの。

 

今回の能力増強により、炭素繊維製品の売上高は30%増加する見込みで、既存ユーザーだけでなく新たなニーズにも対応する。設備投資金額は約6億円で、10月から本稼動に入る。