M&A丸運は1日、機工事業を拡大するため中村運輸機工(東京都大田区)の全株式を取得したと発表した。同社は2030年に向けた長期ビジョンにおいて、機工事業を重点分野として位置付けている。
中村運輸機工は1976年の創業以来、47年間にわたり重量物の運搬・据付・解体工事を専門に手掛けてきた。特に製造業向けの大型機械設備や精密機器の運搬・設置において、豊富な経験と高度な技術力がある。首都圏を中心に安定した事業基盤を築いている。丸運は同社が長年培った技術力と熟練した人材を高く評価し、両社の強みを生かした事業拡大を目指し、M&Aを決定した。
丸運は2022年に策定した「2030丸運グループ長期ビジョン」で、高度な専門性と技術力を要する機工事業を将来の重要な成長分野として位置付けた。同ビジョンでは産業構造の変化に対応しながら、機工事業で競争力を強化することを主要な経営戦略の一つとして掲げてきた。今回の中村運輸機工の買収により、同社が長年培ってきた優秀な技術者と作業員を確保し、専門性の高い運搬・据付用の特殊車両を獲得することで、機工事業における事業基盤を強化する。
買収金額は非公表。丸運はこの戦略的な企業買収を通じて機工事業における競争力強化を目指している。25年3月期の連結業績に関しては、当該買収による影響は限定的であり、軽微なものにとどまると見込んでいる。しかしながら中長期的な視点においては、中村運輸機工の持つ技術力と専門性を生かした機工事業の拡大を通じて、グループ全体の収益基盤の強化と持続的な成長への貢献に期待がかかる。
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