拠点・施設東急不動産は1日、広島市と千葉県柏市で新たに低温倉庫を建設すると発表した。冷凍・冷蔵の温度帯に対応できる物流施設を相次いで市場に供給することで、EC(電子商取引)拡大や冷凍食品の消費量増加などを背景に旺盛な状況が続く低温物流ニーズの囲い込みを目指す。
広島市に建設するのは「LOGI’Q広島」(仮称)。敷地面積3万1020平方メートル、延床面積7万8118平方メートルのマルチテナント型施設を計画する。広島都市高速3号線・吉島出入口に2.6キロ、観音出入口に3キロでアクセスできる。チルド、フローズン、ドライの3温度帯に対応できる施設で、2026年5月に着工し、28年1月の完成を予定している。同社にとって中国地方初の開発施設となる。
柏市で計画する「柏冷凍冷蔵倉庫開発プロジェクト」(仮称)は、共同事業者2社とともに特定目的会社に出資して開発を進める。敷地面積5965平方メートル、延床面積1万2382平方メートルの施設で、常磐自動車道・柏ICと国道16号との結節点から1.3キロに位置する。25年度中に着工し、27年度中の完成を目指す。
同社ではこれまでに国内計6か所で冷凍・冷蔵倉庫の開発に乗り出している。着工済みの「LOGI FLAG TECH 名古屋みなとⅠ」(名古屋市港区)は26年5月に、「LOGI FLAG TECH 大阪南港Ⅰ」(大阪市住之江区)は27年10月に、「CBRE IM-LOGI’Q 新子安」(仮称、横浜市神奈川区)は27年1月に、それぞれ完成する予定。第1弾として着工した「西淀川コールドセンター」(大阪市西淀川区)はことし4月末にテナント満床で完成するとしている。

▲LOGI FLAG TECH 名古屋みなとⅠの外観イメージ(出所:東急不動産)
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