トナミ運輸、奈良に大規模物流拠点を開設

拠点・施設トナミ運輸（富山県高岡市）は1日、奈良県天理市に新たな物流拠点「新奈良事業所」を開設すると発表した。

同社は現在別々の場所で運営中の奈良営業所と奈良第2流通センターを1つの拠点への統合移転を決定した。これは、特別積み合わせ事業とロジスティクス事業の拡大と効率化を目指した成長戦略の一環だ。新たに建設した大規模複合施設は敷地面積が3万3652平方メートル、延床面積は2万219平方メートルを誇る。この新施設は、特別積合せ事業とロジスティクス事業の相乗効果を最大限に引き出せる設計を採用している。

新施設では効率的な物流オペレーション実現のため、1階に大型トラックの出入りがスムーズな特積み事業所と倉庫荷捌場を設置。2階に温度管理機能を備えた大規模な倉庫スペースを配した。管理棟では従業員の快適な勤務環境確保のため、開放的な食堂と落ち着いた雰囲気の休憩室を完備した。さらに、女性専用のシャワー室とロッカー室を設け、清潔で快適な環境を整備した。3階に長距離運転手向けの仮眠室と浴室設備を整備し、従業員の健康管理と労働環境の向上に配慮した。

さらに、環境負荷低減への取り組みとして、施設の屋上に自家消費型太陽光発電設備を設置した。これにより、施設内の電力を効率的に賄えるようになる。余剰電力は大阪中央支店へ託送することで、エネルギーの有効活用を実現した。施設は西名阪自動車道郡山ICから5キロの好立地に位置し、関西圏のほか中京エリアにもアクセス至便だ。この地理的優位性を活かし、全国配送網の戦略的拠点としての期待がかかる。

▲新奈良事業所（出所：トナミ運輸）

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LOGISTICS TODAY編集部
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