拠点・施設三井不動産は2日、埼玉県三郷市で「三井不動産ロジスティクスパーク三郷」(MFLP三郷)を着工した、と発表した。新拠点では、トラック待機場を確保するなどTC型(通過型センター)物流施設としての機能を提供することで、自前での商品店舗供給を展開する一括物流システムの構築・運用を目指すチェーン小売業などでの利用ニーズを見込む。2026年10月末の完成を予定している。
MFLP三郷は、敷地面積2万405平方メートル、延床面積4万6820平方メートルの4階建て。外環自動車道・外環三郷西インターチェンジ(IC)から2キロに位置する。ワンフロアあたりの面積は最大で1万1300平方メートルを確保。4区画まで分割が可能で、梁下有効天井高は5.5メートル、床荷重は1平方メートルあたり1.5トンに設定する。45フィートのコンテナを搭載する大型車両にも対応できるトラックバースや、トラック待機場の用意を計画している。

▲MFLP三郷の外観イメージ(出所:三井不動産)
物流ロボットをはじめとするマテハン機器の導入など倉庫内オペレーションの自動化ニーズが高まっていることを受けて、施設の電気容量は1平方メートルあたり30VAを確保する。施設従業員にとって働きやすい環境を実現するため、ラウンジ(休憩室)を用意するほか、Wi-Fiの提供や、24時間対応可能な無人コンビニエンスストア店舗の設置を予定。130台分の従業員向け駐車場や、施設に出入りするトラックドライバーのための専用休憩スペースも設ける。
BCP対策としては、(1)屋上の屋根を折半屋根ではなく、一部陸屋根化し、キュービクルなど主要な電気設備を屋上に配置(2)防災センター内の設備や、外構に設置する受水槽は架台によるかさ上げを実施して浸水リスクに対応(3)非常用発電を72時間供給とし、有事の際の入居テナントの事業継続をサポート──などに取り組む。
同社では、MFLP三郷で「DBJ Green Building認証」の最高ランクであるZEB認証を取得するとしている。
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