M&A三井住友ファイナンス&リース(MSFL、東京都千代田区)は2日、世界最大手のコンテナリース会社であるトライトンインターナショナル(アメリカ)の資産を取得し、コンテナリース事業への参入を発表した。
今回のコンテナリース事業参入は、MSFLが北米有数のグローバルインフラファンド、ブルックフィールド(カナダ)と戦略的パートナーシップを締結し、新たな合弁会社を設立することで実現する。この合弁会社は両社の強みを活用し、持続可能な成長を目指す。買収先のトライトンインターナショナルは、アジア、欧米、中東、アフリカなど世界47か国にネットワークを展開し、保有コンテナ数は業界最大級となる700万TEU超を誇る。同社は長年の実績と専門性により、グローバルなコンテナリース市場で確固たる地位を確立している。
MSFLは、航空機、ヘリコプター、エンジンなど、国際市場で高い流動性を持つアセットのリース事業を積極展開してきた。同社はこれらの分野で培った専門知識とグローバルネットワークを生かし、安定的な事業基盤を確立している。今回のコンテナリース事業参入により、事業ポートフォリオがさらに多様化し、新たな収益基盤の確立を期待している。
コンテナリース業界は、世界貿易の拡大、国際物流の活発化、サプライチェーンの多様化を背景に、今後も持続的な成長が見込まれている。特に、EC(電子商取引)の急速な成長による輸送用コンテナの需要増加に加え、新興国市場の経済発展やクロスボーダー取引の拡大により、コンテナ需要は堅調に推移するとの予測がある。
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