ロジスティクス丸吉ロジ(北海道北広島市)は17日、物流2024年問題の解決に向けた2つの施策を導入し、ドライバーの労働環境改善と年収アップを同時に実現したと発表した。同社は国土交通省が定める年間拘束時間上限3300時間を順守しながら、関東支店のドライバーの年収を12-15%増加させることに成功した。
導入された施策の一つ目は「アコーディオン幌シャーシ」だ。従来、ドライバーが1時間半ほどかけて行っていた荷物のシート掛け作業を、わずか30秒に短縮。東日本最大規模となる28台を導入し、ドライバーの労働時間と労力を大幅に削減した。
現場のドライバーからは「体力的な負担が減り、雨天時の作業も容易になった」「複数箇所の納品時も効率的に作業できる」といった声が上がっている。

(出所:丸吉ロジ)
二つ目の施策は「ワンチーム方式」の導入だ。倉庫スタッフとドライバーが連携し、空きトラックへの積み荷準備を事前に完了させることで、ドライバーが運転に専念できる時間を増やし、収入アップにつなげている。
物流2024年問題について国土交通省は、適切な対策が講じられなければ2030年までに国内輸送能力が34%不足する可能性を指摘している。丸吉ロジの吉谷隆昭社長は「誰もが無理なく働ける人に優しい仕組みが必要」と語り、持続可能な物流業界の実現を目指している。
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