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日本郵船、津波で米国漂着のボートを無償輸送

2013年10月22日 (火)

話題日本郵船と郵船ロジスティクスは22日、東日本大震災の津波で流出し米国カリフォルニア州に漂着した、岩手県立高田高校(陸前高田市)の実習ボートを無償輸送したと発表した。

震災の津波で流出した同校海洋システム科の実習ボートは、4月に米国カリフォルニア州クレセントシティーに漂着しているのが発見され、その後、地元デルノート高校の生徒の尽力などにより、高田高校へ返還されることになった。

ボート発見のニュースを知った同社グループは、2011年10月から12年12月にかけて陸前高田市内でボランティア活動を行った経緯もあり、協力を申し出て今回の輸送が実現した。

日本郵船が米国オークランド港から仙台港までの海上輸送を、郵船ロジスティクスが米国と日本の通関、陸上輸送に携わった。日本郵船が運航するコンテナ船「スプリングR」に積載されたボートは、今月13日に仙台港に到着した。

ボートは22日、高田高校の生徒が見守る中、寄託先となる陸前高田市立博物館(旧陸前高田市立生出小学校)に運ばれ、同日、返還式が行われた。当面は同館に保管され、将来的に震災の記録や防災教育の貴重な資料として役立てられることとなっている。今回の返還を機に、高田高校とデルノート高校では来年にも両校の交流を行う方向で計画を進めているという。