M&Aサッポロビールは6日、デンマークのビール大手カールスバーグと戦略的資本業務提携を結ぶと発表した。東南アジア・香港を軸に「Sapporo Premium Beer」(SPB)の販売拡大を図るもので、シンガポールに合弁会社「Carlsberg Sapporo Alliance」を設立する。設立は2026年12月を予定する。
合弁会社にはカールスバーグが対象地域の事業を拠出し、サッポロビールが6億4300万ドル、円換算で1029億円を出資して25%の持分を取得する。カールスバーグの出資比率は75%。対象地域はマレーシア、香港、シンガポール、ベトナム、ラオス、カンボジアで、ミャンマーではブランドライセンス契約を結ぶ。英国でもSPBの長期ブランドライセンス契約を締結する。
サッポロビールは、対象市場でのSPB販売数量を35年までに25年比で10倍に拡大する目標を掲げる。両社は24年から香港、シンガポール、マレーシアで提携しており、今回、販売対象地域を広げる。東南アジア・香港のビール市場は年率5%程度の成長を見込むとしている。
物流面では、カールスバーグが持つ現地販売網と事業基盤を活用し、自社単独で販売網を整備するよりも短期間で市場浸透を図る。ベトナムではサッポロ側の営業・マーケティング機能を合弁会社に統合し、同国拠点は製造機能に特化する。ベトナム、香港、シンガポール向けSPBはサッポロベトナムのロンアン工場で継続生産し、販売拡大に合わせて生産能力を増強する。
同社は、配当、ブランドロイヤリティー、製造収益を組み合わせた収益構造を想定。海外酒類事業の拡大を中長期成長戦略の柱に位置付け、現地物流・販売網を持つ大手との提携で、アジアと欧州でのブランド展開を加速する。
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