拠点・施設インフィニオン(ドイツ)は3日、ドイツ・ドレスデンで建設を進めていた「スマートパワーファブ」を開設したと発表した。総投資額は50億ユーロで、同社最大の単独投資となる。新工場の稼働により、ドレスデン拠点のパワー半導体およびアナログ/ミクスドシグナル技術の製造能力を倍増し、1000人の新規雇用を創出する。
新工場は、AI(人工知能)データセンター向け電源や再生可能エネルギー、電力グリッド、ソフトウエア定義車両(SDV)などで需要が拡大する分野向け製品の供給力強化を目的とする。開設は当初計画より数か月前倒しとなり、市場機会に柔軟かつ迅速に対応できる生産体制を構築した。
ドレスデン工場はオーストリア・フィラッハ工場と「ワン・バーチャル・ファブ」として連携し、製品認定や製造プロセスをデジタルで共有することで、市場需要に応じた迅速な生産立ち上げを実現する。建屋設計にはデジタルツインを活用し、AIによる工程最適化も導入するなど、生産効率の向上を進める。
製造される半導体は、AIデータセンターの電力供給効率向上のほか、風力・太陽光発電設備やソフトウエア定義車両(SDV)、インテリジェントスイッチなど幅広い用途で活用される。欧州の半導体集積地「シリコン サクソニー」の中核拠点として、地域の半導体産業や関連企業への波及効果も期待される。調査では、クリーンルームでの雇用1人当たり周辺産業で6人の雇用が生まれるとされており、地域経済への寄与も見込まれる。
さらに天然ガスを使用しない製造設備を採用し、水の90%を再利用する循環システムや最大45%のエネルギー回収設備を導入した。
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