拠点・施設東京流通センター(TRC、東京都大田区)は25日、品川駅から5キロ圏に位置する15万平方メートルの敷地内に、自動運転の実証実験場「HeAD Light Field」を開設し、自動運転開発企業3社と共同で「平和島自動運転協議会」を発足すると発表した。
同協議会には、カメラ映像から運転判断をするE2E自動運転システムを開発するTuring(チューリング、品川区)、AI(人工知能)を活用した車両開発を手がけるアプライド・インテュイション(米国)、ソニーと本田技研工業が設立したモビリティーテックカンパニーのソニー・ホンダモビリティ(港区)の自動運転開発3社と日本政策投資銀行(千代田区)が会員として参画する。日本経済研究所(同)が事務局を務める。

▲コミュニケーションルームのイメージ(出所:東京流通センター)
実証実験場の名称「HeAD Light Field」は、“Heiwajima Autonomous Driving”の頭文字と、自動運転の未来を照らし出す「Light」、場所を意味する「Field」を組み合わせた。センタービル916区画には、メタリックな素材を用いて自動運転の社会実装を表現したコミュニケーションルームを設置する。
TRCは会員企業向けに構内の私道、センタービル916区画のコミュニケーションルーム、A棟2階のAE2-3区画、8000坪のA棟屋上、そのほか構内広場を無償で提供する。自動運転技術の実証実験やデータ収集のための走行フィールドとして活用する。

▲(左から)「物流ビルA棟」「物流ビルB棟」(出所:東京流通センター)
協議会は5月22日に正式発足し、同23日14時5分から「アジア・シームレス物流フォーラム2025」でセミナーを実施する。自動運転関連の技術やサービス開発に取り組む企業、またはそれらをサポートできる企業を会員として広く募集する。物流業界の課題解決に向け、会員企業同士の協調領域でのオープン・イノベーションを推進する。
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