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スカニア、炭素排出量削減する次世代ゴムを検証

2025年5月7日 (水)

産業・一般スカニア(スウェーデン)は2日、バーチ樹皮を活用した次世代バイオベースゴムの研究プロジェクトを進めていると発表した。バーチ樹皮は林業副産物であり、通常廃棄されるが、同プロジェクトでは持続可能なトラック部品への活用を目指している。

(出所:スカニア)

同プロジェクトは、スウェーデンの革新機関ビノーバの支援を受け、2024年中頃に開始された。開発パートナーには、バーチ樹皮由来のゴムを開発したスウェーデンのスタートアップ、リセロと、製造技術を提供するサプライヤー、アンバ・ポリテックが参加している。スカニアの研究開発部門では、温度耐性や化学的耐久性、シーリング性能を評価するため、ケーブル穴用シール部品やキャブ内カップホルダー用小型マットのプロトタイプを製造した。

スカニアは、同ゴム素材が化石由来ゴムを置き換えることで、トラック製造における二酸化炭素排出削減に貢献すると見込んでいる。特に、トラックの電動化が進む中、製造工程(スコープ1・2)の排出量削減が重要性を増しているため、低炭素素材の活用が持続可能戦略の一環として注目されている。プロジェクトの終了は25年中頃を予定しているが、同素材の実用化が進めば、ゴム部品全般への適用が検討される。

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LOGISTICS TODAY編集部
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